
藤田 竜平さん (20代) 宮崎市消防団 清武分団 第1部
消防団に入団したきっかけを教えてください。

地元で暮らしている中で、地域の方が自宅を訪ねてこられ、消防団の活動内容や地域での役割を詳しく教えてくださいました。 その際に、自分も地域の防災に少しでも役立てるならと声をかけていただき、入団を決めました。もともと地元で育ち、地域に何か恩返しができればと思っていたので、消防団という形で貢献できるのはありがたいことだと感じています。 いざという時に地域の皆さんの力になれるよう、これからも活動を続けていきたいと思っています。
消防団の魅力について教えてください。

消防団の活動を通して、地域の防災について深く学べることが一番の魅力だと思います。有事の際には住民の命を守る専門家の一員として、自分自身が地元に貢献できていると感じられます。また、色々な防災関係機関の方々と連携をとる機会が多く、防災に関する知識や技術が自然と身につく点も大きな魅力です。こうした活動の積み重ねが、地域の安全対策につながっていると実感できることが、消防団員としてのやりがいです。
令和7年3月に発生した宮崎市鏡洲の山火事現場では、どのような活動をされましたか。

今回の山林火災では、勤務地から離れた現場でしたが、「出動できる団員は出動を」との指令に応じ、職場の理解を得て数名の同僚とともに出動しました。現場は足元が不安定で、斜面の登り下りが続く厳しい状況でしたが、他分団とも連携を取り、小型ポンプを複数つなぎ広い範囲の消火活動を行いました。職場が消防団活動に理解を示してくれることで、安心して現場に向かうことができ、本当にありがたいと感じています。
会社の地域貢献についてどう思われますか。

消防団協力事業所として、会社が地域の消防防災活動を支援していることは、地域の安心・安全につながる大きな貢献だと思います。多くの地元企業が消防団協力事業所として登録され、社員が安心して消防団活動に取り組める環境を整えてくれています。その姿勢が地域を大切にしている証であり、周辺住民の皆さんにとっても大きな安心感につながっていると感じます。また、清掃活動など他の社会貢献にも積極的な会社が多く、地域から信頼される存在だと思います。
これからの消防団活動などについて教えてください。

近年は鹿児島県でも地震が頻発し、これからの季節は線状降水帯による大雨など、自然災害への備えが欠かせないと感じています。特に高齢者の皆さまの安全確保のため、早めの避難誘導など地域に即した対応が重要です。そのためにも、日頃から消防団活動を通じて地域の皆さんとのつながりを深め、地元の実情を把握しておくことが大切だと思います。これからも地域の防災力を高めるために、仲間と協力しながら活動を続けていきたいです。