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インタビュー

INTERVIEW

日髙 憲一さん (40代) 宮崎市消防団 木花分団 第3部

消防団に入団したきっかけを教えてください。

私が消防団に入団したのは、地元の先輩団員の皆さんにお声がけいただいたことがきっかけです。地域での繋がりを大切にしている先輩方から、消防団の活動内容や地域にとっての役割を直接教えていただきました。話を聞くうちに、自分もこの地元の防災に役立ちたいという思いが強くなり、入団を決意しました。地元で暮らしていく中で、こうした形で地域に貢献できるのは大きな誇りだと感じています。

消防団の魅力について教えてください。

消防団の魅力は、地域に根差した活動を通じて、普段は関わりのないさまざまな職種や世代の方と連携できることだと思います。一緒に訓練や防災活動に取り組むことで視野が広がり、自分自身の成長にもつながっています。また、地域の方々と直接顔を合わせて関わることで信頼関係が生まれ、地域に溶け込んでいる実感があります。何より、地元の大切な人たちを守る活動に携われること自体が大きなやりがいです。

令和7年3月に発生した宮崎市鏡洲の山火事現場では、どのような活動をされましたか。

今回の鏡洲の山火事では、管轄の異なる分団や地域の消防団OBの方々とも連携して、エンジンの侵入ルート確保やホースの延長を行い、効率的な消火活動を進めました。火の勢いが斜面の上部に燃え広がるのを予測し、先回りして延焼を防ぐ活動を実施したことが印象に残っています。さらに、火災が再び拡大しないように深夜まで現場で夜間巡視を続け、林野火災の延焼拡大を防ぐことに尽力しました。

会社の地域貢献についてどう思われますか。

自分の勤務先が普段から私の消防団活動に理解を示していただき、非常にありがたく思っています。特に今回の山火事の際も、積極的にバックアップしていただいたことで、安心して活動に専念できました。こうした企業等の協力は、地域の防災力の強化に直結していると感じます。宮崎県内でも、より多くの会社に消防団協力事業所として地域を支えていただけると心強いです。

これからの消防団活動などについて教えてください。

令和6年度の緊急地震速報や台風被害、竜巻による大規模な被害の発生など、宮崎県では、地域の特徴とも言える地理的な条件から、毎年のように大規模災害が発生する可能性が高いと思います。その中で消防団は、地域防災の初動を担う大切な存在です。今後も新しい団員の確保に努め、日頃から訓練を重ねることで、地域の皆さんとのつながりを強めることが必要です。地域に暮らす人々の安心安全を守るために、地元と共に力を合わせて防災力を高めていきたいと考えています。

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